子どもが自然の中で遊ぶといいとは昔から言われている話です。

睡眠の質アップ・健康促進など思いつく限りでもメリットはたくさんあります。

子どもが自然で遊ぶメリットについての分析をしたおもしろい研究がありますので、今回はこちらをご紹介いたします。

「幼児期の発達における健康に対する非構造化自然の影響の影響」

Kylie A. Dankiwら4人の研究員が中心となってまとめられたこちらのレビューは

「The impacts of unstructured nature play on health in early childhood development」

(日本語訳「幼児期の発達における健康に対する非構造化自然の影響の影響」)というタイトルで2020年2月13日に発表されました。

このレビューでは、2歳〜12歳の子どもが自然で遊ぶ事による影響をメタ分析し、2001年〜2017年に発表された3,000件近くの先行研究の中でも、特に質が高い16件について詳細に書かれています。

レビュープロトコルを事前登録していたり、PRISMAのガイドラインにも従っていて、非常に参考になる分析となっています。

自然での遊びの定義

この研究内で定義されている「自然での遊び」とは、

森、緑地、屋外、庭などをふくむ自然の中で行われる非構造的で自由な遊び。

その遊びには、植物、岩、泥、砂、庭、森、池といった自然の要素を使う。

ということです。

ポイントは、自然のなかで「非構造的」に遊ぶということ。

スポーツのように明確なルールがあるものや、オリエンテーションのようにはっきりした目的がある場合は、このレビューが定義する「自然での遊び」には含まれないことになります。

また、同様の理由で野外教育プログラムも自然での遊びは含まれていません。

研究チームの言葉では、

自然の遊びとは、自然の中で自由に遊ぶことです。

泥のパイを作ったり、落ちている木でフォークを作ったり、屋外で冒険したり、自由に服を汚したりすることです。

とされており、自然での遊びの大前提は「無心で自然を楽しむ」ということになっています。

その前提を踏まえて、このレビューでチェックしているポイントを見てみましょう。

チェックしているポイント

レビューでチェックしているポイントは、

自然で遊ぶと創造性はアップするか?

感情は安定するか?

健康レベルは改善するか?

社会性はアップするか?

頭は良くなるのか?

身体の活動量は増えるか?

などです。

その中でも特にチェックしたいものは、

社会性アップと感情の安定

自然の中で他の子供と遊ぶうちに交渉スキルが磨かれ、さらには共有と友情の概念を学ぶことができ、コミュニケーション能力の向上に貢献します。

これは社会性アップや感情の安定に繋がります。

身体の活動量

自然の中で遊ぶことで、バランス感覚、フィットネス、筋力などの身体能力を身につけることができます。

こうして身についた身体能力が効率の良い活動量を促すことになります。

その他にも、自然の中で自由に遊ぶことは、創造性のアップや健康レベルの改善、そして頭も良くなるという効果が見られることが分析結果として上がっています。

まさにいい事だらけですね。

まとめ

研究チームはこうも述べています。

私たちの研究は、自然の遊びに関する一連の研究を厳密に見直し、子供たちの発達に与える影響を明らかにした最初の研究となる。
今回の調査結果は、自然の遊びと子どもたちの発達に良い関係があることを示した。

結果の数値には多少のばらつきがあるものの、総合的に見れば自然の遊びが様々な面で子どもの発達に良い影響を及ぼしていることは明らかです。

今回は、子供だけを対象にした研究でしたが、大人を被験者にしたテストでも外での活動には良い成績が出ています。

外遊びは、老若男女に良い影響があるということでしょう。

みなさんも積極的に外に出ましょう!