前提
アメフトやラグビーなどのコンタクトスポーツは良いスポーツとは思われていないことが多いです。
なぜなら、頭部へのダメージが大きかったり、怪我がとても多いスポーツだからです。
頭部へのダメージが大きいと認知機能低下やメンタルに悪影響を与えることが考えられます。
そこで、今回の研究では本当にアメフトやラグビーなどのコンタクトスポーツはメンタルに悪いのかということを調べたものとなっています。
研究内容
今回の研究は2019年コロラド大学のアダム・D・ボーア氏などが発表した研究となっています。
10,951人の若者を14年間観察した研究となっています。
研究方法は、以下の通りです。
アメフトやラグビーを学生時代にやってた人を対象
それらの参加者が成人した後に、なにもスポーツをやってなかった人のメンタルと比較 |
これで学生時代にコンタクトスポーツをしていた人と運動していなかった人でメンタルが良くなったのか悪くなったのか、それとも影響しないのかが分かりますね。
研究結果
アメフトやラグビーをやってた人は、20〜30代になってから鬱になる確率が、やっていない人に比べて22%低かった |
今回の研究では、アメフトやラグビーなどのコンタクトスポーツをやっていた人の方がメンタル的に良い結果を生み出す形となりました。
当初の予想ではコンタクトスポーツはメンタルには悪影響を及ぼすのではないかと考えられてましたが、実際に悪影響どころか良い影響を与えたようです。
恐らく、運動自体にはメンタル改善効果があるため、コンタクトスポーツであっても、その影響が強かったのだと考えられます。
補足
日本では、コンタクトスポーツはあまり良くないものというイメージはありませんが、海外ではコンタクトスポーツはあまり良くない(特に若い頃)イメージがあります。
今回の研究ではその悪いイメージを払拭できた結果となっており、素晴らしいものとなっております。
しかしながら、やはりコンタクトスポーツ自体は怪我が多いのは事実なので、絶対的に素晴らしいとまでは言いずらいところです。
運動をしないよりは、コンタクトスポーツであっても運動する方が、身体的に精神的にも良いのは間違いないので、興味がある人は怪我に注意しながらやってみると良いでしょう。