スマホやテレビゲームは勉強の成績を下げるのか調査(メタ分析)した結果

前提

スマホの利用には賛否両論存在しています。

実際、「スマホは幸福度を高める」という研究結果もあれば、「スマホの利用は不幸になる」という研究結果も存在しています。

確かに、電子機器の過度な使用は健康に悪影響を与える可能性がある事も徐々に判明してきています。

現状、スマホの利用は幸せにになるのか不幸せなのかが分からないのが本当のところです。

今回の研究では、デジタルデバイスは勉強の成績に影響を与えるのかということに焦点を当てて調べてくれました。

研究内容

カスティーリャ・ラ・マンチャ大学

今回は2019年スペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ大学などの研究となっています。

電子機器の使用量が学習に影響を及ぼすのかについて詳しく調べてくれています。

過去の研究データから30件を抽出して、約106,000人の子供(4〜18歳)を調査したメタ分析となっています。

横断研究がメインとなっていますので、メタ分析としては信頼性が低めではありますが、似たような調査が少ないため、十分に参考にはなるかと思います。

研究では、電子機器の使用時間の量と学業成績の関係性をチェックしました。

調査した電子機器は「PC・スマホ・テレビ・テレビゲーム」です。

学業成績の調べ方としては、標準化されたテストの結果などと比較しています。

研究結果

今回の研究では、全体的なスクリーンタイムの長さは、子供たちの学業成績とは相関しませんでした。(効果量 –0.29; 95% CI, –0.65 to 0.08)

但し、電子機器によって学業成績は異なるという傾向が見てとれました。

・テレビの視聴時間が長い人はテストの成績が低かった (効果量 = –0.19; 95% CI, –0.29 to –0.09)

・テレビの視聴時間の長さは言語力と数学の成績の低下とも相関があった (効果量 = –0.25; 95% CI, –0.33 to –0.16)

・テレビゲームのプレイ時間は10代の子供に限り、テスト成績の低下と相関があった (効果量 = –0.16; 95% CI, –0.24 and –0.09)

電子機器全体で判断すると、スクリーンタイムの長さによる悪影響はないという結果になりましたが、テレビとテレビゲームについては学業成績を下げる可能性が高いかもしれないという結論になっています。

補足

今回のメタ分析では1958年〜2018年までのデータを使用しているので、電子機器の利用状況はかなり異なっている可能性があります。

また、横断研究ベースなので因果関係も明確になっておりません。

しかしながら、PCやスマホでは分からない事を調べたりするのにも使うので、学ぶことが出来ているのかもしれません。

それに比べて、テレビやゲームは受け身の状態で、かつ学ぶ機会が少ないことから、学業の成績は落ちやすいのかもしれません。

子供がスマホやPCばかり使っていると嘆いている親御さんはいるかと思いますが、ひとまずは子供のスマホやPCの使用は学業成績とは関係していないようなので、安心してください。