運動する時にパフォーマンスが上がる「体の正しい冷やし方」

前提知識

「正しい休憩法とは何か」を調べた2018年のメタ分析では「体を冷やすと疲労回復が早くなる」という結論になっています。

その結果から、最近は「運動をする人は体を冷やすと良い」というアドバイスが多くなっています。

体を冷やすのは良いのではないかということは他からもよく言われています。

例えば、「運動の前後にアイスバスなどの冷たい水に浸かりましょう」とか、「古代ローマ式入浴法のように冷たいシャワーを浴びたりしましょう」などといったようにですね。

科学的に見て、「体を冷やすと体に良い効果がある」というのはほぼ正しい結論になっているので、日頃から運動するする人は体を冷やしてみることがおすすめです。

ちなみに体の疲労回復が目的であれば、アクティブリカバリーという方法もおすすめです。

では、どのようにして体を冷やのが良いのか、体の正しい冷やし方はあるのかということを調査したのが今回の研究です。

研究内容

2019年フランスのポワティエ大学が研究してくれました。

今回の研究は、過去の先行研究から質が高いと思われる45件の研究を精査したメタ分析となっています。

45件のうち、36件が有酸素運動、9件が無酸素運動に対する身体冷却の効果を調査してくれたものとなっています。

研究結果

今回の研究結果としては、有酸素運動に関する結果と無酸素運動に関する結果が異なりました。

しかし、共通の効果も分かりましたので、まずは全体としての結果を述べていきます。

体を冷やすと運動のパフォーマンスが上がることが分かりました。

運動前にしっかり体を冷やすと、運動のパフォーマンスが上がることが分かりました。

続いて、有酸素運動と無酸素運動に分けて、それぞれの結果も述べていきます。

有酸素運動について

運動前に体を冷やすと、運動のパフォーマンスが上がることが分かりました。(効果量0.60レベル)

体の冷却効果は運動時の気温が何度であろうが、効果があることが分かりました。

体を冷やす時は、冷たいタオルや氷嚢を使って頭と首を冷やすのが一番効果があることが分かりました。

皮膚の表面温度が体を冷やす前と比べて、約2度下がるのが理想的ということが分かりました。

無有酸素運動について

運動前に体を冷やすと、運動のパフォーマンスが上がるが分かりました。

但し、有酸素運動と比較すると効果量はかなり低くなりました。(効果量0.27レベル)

体の冷却効果は運動時の気温が高い場合にのみ、効果が出ることが分かりました。(33.4 ± 3.4度の範囲)

体を冷やす時は、全身を冷却しないとパフォーマンスが上がらないということが分かりました。

皮膚の表面温度が体を冷やす前と比べて、約2.5度下がるのが理想的ということが分かりました。

ちなみに、今回の研究では「無酸素運動」はほとんど「ダッシュ」で測定しているため、「筋トレ」などで身体冷却の効果があるかどうかは不明となっています。

補足

ちなみに2019年オーストラリアのエディスコーワン大学のメタ分析でも、「セット間の休憩中に体を冷やすとパフォーマンスが上がる可能性がある」という研究結果が出ております。

従って、体を冷やすことで運動のパフォーマンスが上がるのはほぼ間違いないと判断して良いかと思います。

まとめ

・体を冷やすと、運動のパフォーマンスが高まる

・ランニングをする時は、運動前に冷たいタオルなどで首や頭を冷やしましょう

・筋トレをする時は、セット間の休憩時に冷たいタオルなどで筋肉の部位を冷やしましょう

(足のトレーニングをしている時は足を冷やすようにしましょう)