カンタベリークライストチャーチ大学

今回は2019年カンタベリークライストチャーチ大学の研究を紹介します。

今回の研究では、「プラシーボ効果で運動の能力はどこまで上がるのか?」ということを調査してくれています。

研究内容

そもそも、プラシーボ効果というのは絶大で、もはや誰もが知っている有名な話ですが、今回はプラシーボ効果は運動にあてはまるのかということを調査してくれました。

調査方法は、過去の研究データから「プラシーボと運動」について調査したものだけを集めて、質の高い論文だけを選び、32件のデータでメタ分析してくれています。

データは以下のようなものについて調べています。

20件は栄養系のプラシーボについて(カフェインやビタミン系サプリなど)

12件は機械系のプラシーボについて(「このウェアは身体能力を高めてくれます(嘘)」「このシューズを使えば足が速くなります(嘘)」」など)

5件はノセボ効果について(「このサプリは筋力が上がります!でも偽サプリです!」というように事実を明かした場合の効果も測定)

要は嘘のサプリや運動ガジェットを利用しても、運動のパフォーマンスが上がるのかどうかを調べました。

研究結果

プラシーボ効果が低かった順に紹介します。

「これはまだ誰も知らない最新のスポーツサプリです」というタイプのプラシーボ 効果量d = 0.21

「このビタミンは効きます」というタイプのプラシーボ 効果量d = 0.35

「このアミノ酸は効きます」というタイプのプラシーボ 効果量d = 0.36

ノセボ効果 d = 0.37(ただしデータ数が少ない)

「このカフェインは効きます」というタイプのプラシーボ 効果量d = 0.40

「このシューズは凄い高機能です」というタイプのプラシーボ 効果量d = 0.47

「このEPOはすごいです」というタイプのプラシーボ 効果量d = 0.81(EPOはプロスポーツでは使用禁止されているドーピング剤)

「このTENSはすごいです」というタイプのプラシーボ 効果量d = 0.86(TENSは機械的なガジェットを使う電気療法の一種)

上記のような結果となりました。

効果量から測定するに、カフェインを使用するプラシーボからなら、採用しても良さそうです。

全体の傾向としては、本人がよく知っているタイプのプラシーボの方が効果がありました。

体内に取り入れるもりも、物質の方が効果がありました。

高価なものや大げさなガジェットの方が効果がありました。

特にEPOとTENSの効果量は凄いことから、世間的に「ヤバい」「危険」と思われているものほど効果があるようです。

まとめ

今回の研究から運動にもプラシーボ効果は見込めるといって良いでしょう。

運動の指導者の人は、嘘でもいいので、プラシーボ効果を利用した方が良さそうです。(ノセボ効果もあるため)

特に危ないと思われる「ドーピング剤」や「電気療法」だと思わせると効果が抜群に高くなります。

(実際はプラシーボ(偽)なので、本物のドーピング剤とかではありませんので、安心してください笑)

補足

自分でプラシーボ効果を実践するのであれば、カフェインを採用するくらいから始めるのが始めやすくてよいのではないでしょうか。

カフェインは有名で体内の変化を認識しやすいので、プラシーボ効果は高いです。

運動する前に「カフェインを飲んで、運動能力アップ」とか「このシューズを使えば筋力が上がる」と自分に思い込ませて利用してみることが良いでしょう。

そうすれば、運動パフォーマンスを向上させることが出来ます。