4コマ漫画で解説
イラスト画 ジョアン
「世界記憶力選手権」でも実施されているトランプ記憶とは
トランプ記憶は「世界記憶力選手権」で採用されている競技の1つです。
スピードカード(SPEED CARD)とも呼ばれています。
シャッフルされた52枚のトランプをどの位の速さで記憶することが出来るかというタイムを争う競技です。
世界記憶力選手権には「One hour cards」と呼ばれる1時間でどれだけのカードを覚えられるかといった競技もあります。
どちらにせよ、トランプ記憶を行うためには、まずシャッフルされた1組52枚のトランプを順番通りに正確に記憶出来るようにならなければいけません。
トランプ記憶を極めると、トランプ52枚を10秒台で記憶することが出来るようになります。
もはや手品、奇跡、インチキと思えるレベルです。
実際にトランプ記憶の世界記録を見てみましょう。
あまりの凄さに驚愕することでしょう。
こちらの動画ではバラバラにされた52枚のトランプを12.74秒で記憶しています。
さすがに初心者が記憶の宮殿をマスターしたからといって、いきなりこんな凄いタイムは出ません。
何年も記憶力のトレーニングをして、世界のトップになったのがこの動画なわけですからね。
まずは、トランプ記憶をやってみようという気持ちが大切です。
とはいうものの、どうやってトランプ記憶をしたら良いのか分からないで悩む人も多いでしょう。
本当にトランプ52枚を記憶することは可能なのか不安に思う人もいることでしょう。
大丈夫です。
安心してください。
しっかりと記憶の宮殿をトレーニングすれば、トランプの52枚は記憶できるようになります。
上記の世界記録のようなタイムを出すのは至難の業ですが、5分以内にトランプを覚えることは、しっかりと繰り返し訓練すれば割と簡単に出来るようになります。
記憶力や潜在的な能力がないと嘆いている人でも、ほとんどの人は出来るようになります。
1分以内に記憶できるようになれば、一芸の1つとしても十分に披露出来ます。
まずは、52枚の記憶、5分以内の暗記、1分以内の暗記などと焦らず順番にステップアップしていきましょう。
トランプ記憶のコツとは
世界記憶力選手権に出場する選手たちのほとんどは、トランプを映像記憶(写真記憶)では覚えていません。
記憶の宮殿のトレーニングによって速く正確に記憶しているのです。
記憶の宮殿をさらにトランプ記憶に特化させた方法をお伝えしていきます。
まずは、トランプをイメージ化することが非常に大切です。
52枚のトランプを1枚ずつイメージを割り当てていきます。
例えば、ハートの1なら「みかん」ハートの2なら「イチゴ」といったようにイメージ化していきます。
特にやってしまいがちなのは、マークと数字をそのまま記憶しようとすることです。
マークと数字で覚えようとしてもなかなか記憶することは出来ません。
実際に、世界記憶力選手権に出場している選手の中には、マークと数字で覚えている人は誰もいません。
では、どのようにイメージしていけばよいのかということですが、基本的にイメージするものは、自由に設定してOKです。
これをやらなければいけないとか、このようなルールがあるなどの制約は一切ありません。
あくまで自分が覚えやすいことが重要で、覚えやすければ何でも良いのです。
とはいうものの、何でも自由にして良いと言われると、かえって困ってしまいますよね。
そこで、参考にしてもらうためのヒントを紹介します。
まず、イメージの例としては、本当に何でも良いです。
食べ物にしても良いですし、動物にしても良いですし、アニメのキャラクターにしても良いのです。
自分がイメージしやすいもの、記憶しやすいもので設定しましょう。
特におすすめなのが、トランプの特性を活かしたものでイメージすることです。
マークごとにカテゴリーを分けて記憶したり、数字を利用してイメージ化することはかなり有効です。
例えば、ハートなら「フルーツ」クローバーなら「歴史上の人物」などです。
数字なら、干支を利用するのもありです。
他にもゴロを利用してイメージ化するのもおすすめです。
ハートの4なら「はし」→「箸」をイメージするということです。
上記のような方法を用いながら、52枚1枚ずつトランプをイメージ化していきましょう。
もちろん、一度イメージを決めたからといって、イメージを変えたらいけないわけではありません。
イメージは変更してもOKです。
もっと覚えやすいイメージが思いついたら、どんどん変更してください。
そうすることで、よりトランプ記憶が簡単になっていきます。
トランプ記憶をやるメリット
トランプ記憶にはメリットが沢山あります。
趣味の一つとして、トランプ記憶をトレーニングすることもおすすめです。
では、トランプ記憶にはどのようなメリットがあるのか説明していきます。
まずはトランプだけではなく、記憶力全般が良くなります。
トランプ記憶を練習するとトランプを記憶する事しか役に立たないのでなないかと誤解される人がいますが、そんなことはありません。
トランプ記憶をするためには、記憶の宮殿を練習していますので、ほかの記憶にも役に立ちます。
トランプ記憶の練習は、本番さながらで練習すれば、単純にゲームとして楽しいと感じることも出来ます。
特に、スピードスタックスの競技用タイマーを利用しながら、時間を計測してトランプを記憶しようとするのは、面白いのでやってみることをおすすめします。
また、トランプ記憶を練習すると、想像力も集中力もアップします。
なぜなら、トランプ記憶では、イメージする力がとても重要だからです。
イメージが鮮明になればなるほど、よりトランプを簡単に記憶をすることが出来、その結果として覚える枚数もスピードも上がってきます。
従って、トランプ記憶は想像力を高める効果も期待できるのです。
また、トランプ記憶の練習は時間を計測して行いますから、その時間は最大限に集中することになります。
当然、集中した状態でトランプを記憶したほうが、覚えるスピードは圧倒的に早くなります。
実際、記憶力選手権でも、トランプ記憶には、瞑想時間も考慮されています。
それほどまでに集中力というのは重要なのです。
最後に、トランプ記憶を練習すれば、読書スピードもアップします。
読書スピードが上がる理由はイメージ力によるものです。
読書はただ字面だけを追ってしまうと、頭にも入ってこないですし、その影響で読むスピードも遅くなってしまうのです。
ところが、トランプ記憶を鍛えていると、イメージ力が高まりますので、文字をどんどんイメージ化して、内容が頭にも入ってきやすくなるのです。
その結果、読書スピードも上がることになるのです。
トランプ記憶のその他のポイント
トランプ記憶を鍛えるためにも記憶の宮殿は2セット以上用意しておくことがおすすめです。
その理由としては、記憶の宮殿を1つしか用意していない場合、記憶が混乱してしまうからです。
1つの宮殿しかないと、過去に覚えたトランプと間違えやすくなります。
また、友人知人の場でトランプ記憶を披露する場合、もう一度やってと言われることも多いですから、その場合に対応するためにも、2つ以上の記憶の宮殿を用意しておいた方が記憶は混乱しません。
記憶の宮殿自体は、何個あっても悪いことはありませんので、トランプ記憶のために2つは用意しておいた方が良いです。
トランプ記憶を楽しむためにも、成果を上げやすくするためにも、競技用の専用タイマーを購入しておくこともおすすめです。
専用のタイマーなんてあるの?と思う人もいるでしょうが、正確には代用できるタイマーがあります。
それが、「Speed Stacks Pro Timer」です。
本来はスピードスタックスの競技用のタイマーなのですが、トランプ記憶をする際にも、同様のタイマーが使われていたりします。
手を機械に乗せて、手を離した瞬間から計測し始めるので、気合が入りますよ。
やはり、専用タイマーを使って練習した方がやる気も出ますし、集中力も高まります。
結果として、記憶力も上がりやすくなりますので、おすすめです。
「Speed Stacks Pro Timer」は少し値段が高いので、もう少し安く抑えたいという人は、「OBEST スピードタイマー」を購入してみるのが良いでしょう。