世界記憶力選手権チャンピオンも実践している「記憶の宮殿」をマスターしよう

「記憶の宮殿と」は、「Memory Palace(メモリーパレス)」「Mind Palace(マインドパレス)」「場所法、座の方法(Method of Loci)」「ジャーニー法(Memory Journey)」と呼ばれている記憶方法のことです。

具体的には、場所を映像として思い出して、記憶したい対象を置いていきます。

場所の記憶は動物にとって重要なため、記憶の宮殿は長期記憶されやすいという性質があります。

記憶の宮殿は2500年前誇大ギリシャのシモニデスによって作られたとされています。

当時は、紙が貴重だったため、何事も覚えておかないといけない状況にありました。

特に書物の記憶もしていたとされています。

記憶の宮殿は、世界記憶力選手権という記憶力を競う大会で利用されている方法です。

世界記憶力選手権では、数字やトランプや単語などをどれだけ記憶出来るかを競っています。

世界記憶力選手権の映像を見てみると、驚愕の世界に引きずり込まれることでしょう。

記憶の宮殿を使用することで記憶力も脳の機能も高まるという研究結果も出ています。

記憶の宮殿による記憶術をトレーニングすることで、より沢山の事を覚えることが出来ます。

記憶の宮殿の作り方

記憶の宮殿の作り方

記憶の宮殿を使うためには、2つのポイントを抑えておく必要があります。

・記憶の宮殿にする場所を決める

・記憶の宮殿にアクセスポイントを設定する

記憶の宮殿として利用する場所はどこでも良いですが、極力イメージしやすい場所を選ぶようにしましょう。

例えば、自分の部屋、自分の家、学校、職場までの道などです。

記憶の宮殿初心者の人は、自分の部屋を選んでみることをおすすめします。

次に、記憶の宮殿として選んだ場所のアクセスしていく順番を設定します。

言葉だけの説明では分かりづらいと思いますので、具体的に記憶の宮殿をやってみましょう。

まずは、こちらの画像の部屋を記憶の宮殿の場所にします。

世界記憶力選手権チャンピオンも実践している「記憶の宮殿」をマスターしよう

この部屋のアクセスポイントを設定します。

世界記憶力選手権チャンピオンも実践している「記憶の宮殿」をマスターしよう

今回は7つのアクセスポイントを設定しましたが、アクセスポイントを5に減らしても良いですし、10に増やしても良いです。

では、具体的に買い物に行ったとして、買い物リストを記憶してみましょう。

①ブロッコリー

②ブルーベリー

③ささみ

④卵

⑤納豆

⑥キムチ

⑦豆腐

仮にこの7つの商品を買い物するとします。

記憶の宮殿をイメージして、アクセスポイントに記憶したいものを決めていきます。

①の棚にブロッコリーを置きます

②のマットにブルーベリーが落ちました

③のベッドにささみが置きます

④の鏡に卵をぶつけます

⑤の額縁に納豆が描かれています

⑥の椅子にキムチが置いてあります

⑦の棚に豆腐を隠しました

というように順番に具体的なイメージを持ちながら、設定していきます。

設定し終えたら、アクセスポイントの①から順番に思い出してみましょう。

適当に羅列された買い物リストが思い浮かんできたことでしょう。

最初は、イメージするのが難しいかもしれませんが、何度も繰り返しトレーニングしているうちに、イメージするのが簡単になってきます。

記憶の宮殿で記憶しやすくするポイントは、ストーリーやインパクトを加えることです。

例えば、④の卵はイライラしていて、ストレス発散のために卵をぶつけたというストーリを想像してみてください。

自分でストーリを加えて、インパクトを残すようにすると、記憶しやすくなります。

以上が記憶の宮殿の作り方です。

とても簡単ですよね。

メモリーリーグ

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記憶の宮殿のメリット

メモが不要になる

想像力がアップする

メモが不要になる

記憶の宮殿を利用すれば、メモを利用する必要がなくなります。

ちょっとした買い物リストを作らなくても、簡単に覚えることが出来ますし、ペンや紙がない状況でも、記憶の宮殿を利用すれば、頭の中がメモ代わりとなります。

想像力がアップする

記憶の宮殿を上手に使いこなすには、想像力が必要になってきます。

記憶の宮殿を何度も繰り返し利用することで、想像力が高まり、どんどんイメージが明確になってきます。

それにともない、空間認識能力も高まってきます。

集中力がアップする

記憶の宮殿で記憶するときには、集中力が必要になります。

イメージを鮮明にしようとすればするほど集中力も高まります。

記憶の宮殿をマスターすると、集中力を高める瞬間をコントロール出来るようになってきますので、ここぞという時に、ゾーンに入ることが出来るようになります。

脳が鍛えられる

記憶の宮殿を練習すればするほど、記憶するスピードも記憶量も増えていきます。

記憶の宮殿をマスターすれば、100個の対象物を覚えることも割と簡単出来ます。

最初の頃は、10個覚えることも大変かもしれませんが、コツをつかむことで記憶できる量がどんどん増えてきます。

5分あれば、トランプ52枚覚えることも数字100桁を覚えることもできるようになります。

ラドボウド大学の研究では、脳の結合が増え記憶力が高まったとの結論が出ています。

ちなみに記憶力を高めるトレーニングを6週間継続したところ、35単語多く覚えれるようになり、4か月間継続して覚えることが出来たという結果を招いています。

記憶の宮殿がうまくいかない時の4つの対処法

記憶の宮殿がうまくいかない時の4つの対処法

細部までイメージできるか

記憶の宮殿で重要なのは、きちんとイメージ出来ることです。

記憶の宮殿として使う場所を設定したら、その場所を細部まですぐにイメージ出来るようにしておくことが必要です。

アクセスポイントは適切か

アクセスポイントは、広すぎても、狭すぎても良くありません。

適切な範囲を選ぶようにしましょう。

似たような場所を設定しない

似ている場所が複数あると混乱します。

極力、似ているもの紛らわしいものは避けるようにしましょう。

記憶の対象物をきちんと設定できていない

記憶の宮殿を利用して覚えるべきものをきちんとした場所に置けていない場合があります。

記憶の宮殿に並べたとしても、インパクトがないため、イメージできないこともあります。

その場合は、記憶の対象物にストーリーを加えるなどして、イメージしやすい状態にすること心がけてください。

アクセスポイントの設定のコツ

アクセスポイントの設定のコツ

まずは設定してみる

まずはあまり深く考えずにアクセスポイントとして、記憶の対象物を設定してみましょう。

後から修正していけば問題ありません。

似たような場所は避ける

同じようなものがある場合、設定は1つだけにしておきましょう。

例えば、3つ椅子があった場合、1つの椅子だけをアクセスポイントとして設定します。

広すぎない

広い場所を記憶の宮殿として利用してしまうと、どこに設定したか分からなくなることがありますので、適切な範囲にしましょう。

5個か10個単位で区切る

アクセスポイントが100個などのように多くなると、アクセスポイントを5個や10個単位で区切っておくとよいです。

なぜなら、28番目を忘れたなどの場合、30番目から再度思い出すようにすれば、最低限の損失で抑えられるからです。

沢山作りすぎない

アクセスポイントを沢山作りすぎないようにしましょう。

特に最初の頃は、沢山作ってしまいがちですが、慣れていないと結局イメージが曖昧になってしまい、覚えることが出来なくなります。

それよりも、少なくても良いので、イメージをしっかりとさせることが重要です。

そのあとから、徐々に増やしていくほうが覚えやすいです。

設定できないものはない

アクセスポイントに設定するものは何でも構いません。

この場所にこのようなものを置くことが出来るかな?と考える必要はありません。

かえって、こんな場所にあんなのものが!というインパクトが残るので、イメージしやすくなります。

記憶の宮殿のトレーニング期間

記憶の宮殿のトレーニング期間

記憶の宮殿をやり始めたからといって、すぐに劇的に大きな変化が現れるわけではありません。

世界記憶力選手権で2連覇のALEX MULLEN氏は記憶の保管庫が何千個も所有しているとのことですが、あまり利用していない保管庫を利用すると、記憶するペースがかなり遅くなるとのことです。

なので、記憶の宮殿の初心者の人は、いきなり大きな結果を求めるのではなく、少しずつ記憶の保管庫の数を増やし、イメージ力をアップしていきましょう。

記憶の宮殿の効果を最大限に発揮するためには、想像力が非常に重要です。

細部までイメージすることで、より強固に記憶することが出来るのです。

記憶の宮殿の効果を実感するには、約3か月のトレーニング期間は見積もって欲しいところです。

もちろん、個人差にもよりますので、もっと短い期間で効果を体感する人もいれば、もっと長い期間を要する人もいます。

私の場合は、約1か月ほどで、少しずつですが、記憶の宮殿の効果を体感できるようになりました。

半年もトレーニングしていれば、記憶力にかなり自信がつきます。

記憶力をあげるために、記憶の仕方を覚える必要があるというのは、一見時間の無駄なのではないかと不満に思う人もいるでしょうが、試しにやってみてください。

あっという間に、記憶出来る量が変わってきますよ。

急がば回れとはこのことです。

記憶の宮殿のトレーニング方法

記憶の宮殿のトレーニング方法

イメージを鮮明にする

では、記憶の宮殿はどのようにトレーニングしていけばよいのでしょうか。

記憶の宮殿は何よりもイメージを鮮明することが大切です。

例えば、トランプ52枚を覚えるためには、52個のアクセスポイントが必要です。

しかし、最初のうちは52個のアクセスポイントもあれば、イメージしずらい箇所が出てくることでしょう。

トレーニングでは、そのイメージしずらい箇所を明確にするために行っていきます。

では、どのようにすればイメージを鮮明にすることが出来るのでしょうか。

正しい方法というのはありませんが、私の例を参考に紹介いたします。

基本的には、実際のイメージと頭で想像しているイメージの誤差をなくすようにしていきます。

自分の部屋を記憶の保管庫として利用した場合、自分の部屋の中で、イメージしやすい場所とイメージしずらい場所がありませんか。

少なくとも大なり小なり差は出てくることでしょう。

そこで、イメージしずらい場所を正確に把握するようにします。

実際に部屋をチェックしてもよいですし、写真などを記録しているのであれば、写真を見返しても構いません。

そのようにイメージしずらかった場所を鮮明にイメージできるように何度も繰り返しいくのが、記憶の宮殿のトレーニング方法です。

ただし、注意しなければいけないのは、正確さを求めすぎないという所です。

あくまで、目標は、記憶の宮殿を利用して、記憶することです。

イメージをこと細かく正確に記憶することではありません。

アクセスポイントを素早く思い浮かべ、すぐに利用できるようにしておくことが本来の目的です。

そのために、イメージしずらい箇所を明確にしておくのであって、極端な話多少強引にでもインパクトを与えて、イメージしやすいようにしても構いません。

まずは、記憶の保管庫を鮮明にイメージするトレーニングを行いましょう。

イメージの瞬発力を高める

イメージが鮮明になったら、今度はイメージを早く想像できるようにトレーニングしましょう。

イメージを思い出すのではなく、反射的に想像できるようにすることが重要です。

イメージの瞬発力を高める方法は時間を測ることです。

記憶の保管庫を1周するのにどのくらいの時間がかかっているのか計測しましょう。

記憶の保管庫を反射的にイメージできるようになったら、今度は逆回りでアクセスポイントを回ってみましょう。

トレーニングを継続することで、逆回りもスラスラと回ることが出来るようになります。

どちらからでもアクセスポイントを回れるようになると、記憶の保管庫からすぐに知識を取り出すことが出来るようになります。

メトロノームを利用して、イメージの瞬発力を鍛える練習方法もおすすめです。

メトロノームは一定のリズムなので、そのリズムに合わせて記憶の保管庫を1つずつイメージしていきます。

もし、リズムについてこれないアクセスポイントがあれば、そこが自分の弱点です。

イメージを鮮明にするように改善しましょう。

メトロノームはスマホアプリで無料のものがあるので、利用してみると良いでしょう。

イメージを関連づける

記憶の保管庫のイメージが鮮明になり、すぐに歩き回れるようになったら、今度は記憶の対象物を並べていくトレーニングをします。

アクセスポイントと記憶したいものを関連づけます。

関連付けが強いとしっかりと思い出すことができますが、弱いと思い出すのに時間がかかってしまう場合があります。

イメージを関連付ける方法は以下の3つがおすすめです。

・映像

・ストーリー

・感情

映像の場合は、記憶の保管庫の中で、記憶したい対象物を映像として関連付けさせます。

棚の上にはブロッコリーがあるといった映像を関連づけます。

ストーリーの場合は、食べようとしていたブルーベリーをマットに落としてしまったというストーリーを自分で勝手に作ります。

感情の場合は、壁が臭いと思ったら、納豆が額縁についていたからだというに設定します。

すると、臭いから記憶を呼び起こすことも出来ます。

特に沢山のものを覚えなければいけない状況下では、映像やストーリーだけでは明確に記憶していないものもあったりしますが、そういう時に五感や感情を使うことで、思い出すことがあります。

記憶の保管庫を増やす方法

記憶の保管庫を増やす方法

記憶の宮殿を利用していると1つの壁にぶつかります。

それは記憶の保管庫の数が足りない問題です。

記憶したいことが増えると、当然、記憶するための場所も増えてきます。

特にメモリースポーツ(記憶力競技)をやり始めると、記憶の保管庫の数の問題は顕著に表れてきます。

そこで、記憶の保管庫を増やすおすすめの方法を紹介します。

それは、「Googleマップを利用する」ことです。

Googleマップを使えば、今まで行ったことがある場所は全て記憶の宮殿として利用することが出来ます。

また、行ったことがない場所であっても、Googleマップの映像を頼りにすれば、記憶の宮殿として利用することも出来ます。

行ったことがない場所を記憶の保管庫として利用することは出来るのか不安に思う人もいることでしょう。

しかし、結論から言うと大丈夫です。

Googleのストリートビューを見ながら、旅行に行った時に訪れた場所や、これから旅行に行ってみたい場所などを記憶の保管庫として利用しても、しっかりと記憶することが出来ます。

出来れば、しっかりとイメージを作ってから、記憶するようにしましょう。

あやふやな状態だと、記憶の保管庫としての効果がありませんので、注意しましょう。

1つの場所に複数のイメージを設定しても良いのか

1つの場所に複数のイメージを設定しても良いのか

アクセスポイントには、通常1つの場所に1つのイメージを置きます。

しかし、記憶の宮殿に慣れてくると、1つの場所に複数のイメージを設定しても良いのではないかと思い始める人も多いです。

1つのアクセスポイントに複数のイメージを設定しても良いのかということですが、結論から言うと、複数のイメージを設定しても大丈夫です!

複数のイメージを設定することで、1つを忘れてしまったとしても、他の対象物を思い出すことで、忘れてしまったものを思い出す可能性があります。

また、記憶の保管庫が少なくて済むようになります。

但し、デメリットもあります。

複数設定したことで、対象物の順番が分からなくなってしまいます。

また、1つ忘れてしまったことで、セットごと忘れしまう場合もあります。

さらに、複数設定する場合、ストーリーを利用して覚えることが多いので、ストーリーを作るのが苦手な人は大変です。

上記のように、1つのアクセスポイントに複数のイメージを設定することはメリットもデメリットもあるため、採用するかどうかは人それぞれです。

ご自身に合った方法で記憶してみましょう。

まとめ

1つの場所に複数のイメージを設定しても良いのか

記憶の宮殿をマスターするためのポイントは以下の通りです。

場所を設定すること

アクセスポイントを設定すること

イメージを明瞭にすること

3か月間はトレーニングすること

上記のポイントをしっかりと意識して、記憶の宮殿をマスターしましょう。

何度も繰り返しトレーニングすることで、今まで味わったことがないくらい簡単に記憶することが出来るようになります。