今の若い人たちで農業を仕事にしたいと考えている人はかなり少なくなり、農業をビジネスとして軽視している人が増えています。

しかし、農業には学ぶ事がたくさんあるので、是非一度、農業を勉強してみることをおすすめします。

農業を学ぼうとすると、それぞれの季節に応じてやるべきことが異なりますので、最低でも1年は学ばないといけません。

農業が一番難しい所は、農業を学ぶための教科書が存在しないということです。

確かに、作物の基本的な育て方というのは存在していますが、基本的な育て方を覚えたところで、結局、毎年の天候に左右されることも多いため、自然と向き合いながら臨機応変に対応しなければいけません。

つまり、基本的な育て方を学んだところで、作物を天災から完全に防ぐ教科書のようなものはないのです。

さらに品種改良も行おうとすれば、今までの作り方を変えなければいけません。

作り方を変えれば、失敗するリスクも発生します。

まさに農業には正解がないのです。

最高の作物なんてものは、この世に存在しませんので、いくらでも良い作物にするために努力する必要があるのです。

仮に、良い作物が出来たとしても、今度はその作物を販売しないといけません。

つまり、農家の人は農業に勤しむだけではなく、営業活動もしないといけないのです。

残念ながら、農家の人は良い作物を作る事だけに集中出来る環境ではありません。

農業はとても難しいビジネスなのです。

そんな中、先日、カンブリア宮殿で和郷園という会社が取り扱われてました。

特集では、代表理事がごぼうを販売していたのですが、当時ごぼうというのは、長いままの状態でしか出荷されず、スーパーでも下段に置かれるため、消費者の目につかなかったと言っていました。

ところがある日、代表理事はスーパーに足を運んだ時に、消費者がごぼうが短ければいいのにって言っているのを聞きます。

そこで、代表理事はごぼうを自分で短くして出荷しました。

その結果、なんと通常の3倍の値段で売れたとのことでした。

凄い経験ですよね。

でも、こういったちょっとした事に気付けるかどうかってビジネスをする上では非常に重要です。

いかに普段から、お客様目線で考えているか、相手の立場になって考えているかが重要というのがよく分かります。

農業のやり方には、このような事って書かれてないんですよね。

当然と言えば、当然です。

作物を育てる方法ではないのですから。

でも、ちょっとしたひらめきによって、良い作物を作るより大きな利益を産み出すことに成功にしました。

まさに新しい農業のノウハウを作ったとも言えます。

また、代表理事は農業の受注生産システムを考えなおす事で、作ったものを売るのではなく注文が入ってから作り始めるというシステムに変えたと言っています。

これはグループ戦略をとることで可能になったとも言っており、まさしく凄まじい努力の賜物と言えるでしょう。

なんだか、トヨタのジャストインタイムのシステムに似ていますよね。

つまり、農業からも他のビジネスに役に立つことは学べるのです。

ちなみに代表理事はこういったノウハウを作るのに10年かかったと言ってます。

長いですよね。

今は成功していますが、今後もこのまま成功し続けるかどうかなんて分かりませんからね。

だから、私たちも常にアイデアや消費者目線でものを考え続けて、日々、改良しつづけないといけませんね。

まさに農業はビジネスの中身が凝縮されています。

自分でビジネスを立ち上げたいと考えている人は、是非一度、農業を勉強してみると良いでしょう。