「私って天才かも?」と思えるくらい、自分でもびっくりするようなアイデアを思いついたことはありませんか?
例えば、凄いアイデアを考えたから私はビジネスで必ず成功できると思って、マネーの虎みたいに(古い?)社長や投資家などの出資者に交渉しようとする人がいますが、ほとんどの場合、相手にされません。
なぜなら、あなたの思いついたアイデアに価値はないからです。
なぜ、あなたのアイデアに価値はないのか?
アイデアを考える人というのは、かなり多くの数が存在しています。
まず、大勢いるなかで、あなたのアイデアがとても素晴らしいと考えるのは、確率的に無理があります。
例えば、10000個あるアイデアの中で、あなたのアイデアが最も素晴らしいアイデアだと考えるのは困難でしょう。
では、仮にあなたがとても有能な人物だったとします。
例えば、東京大学を卒業しているとか、ノーベル賞を受賞したとか・・・。
東大卒業では微妙ですが、少なくともあなたが客観的に見て、優れている人だと分かるレベルでなければ、相手にしなくても良いでしょう。
「偏差値30で、ずっとヤンキーやってました。でも、すげえ良いアイデア思い浮かんだんですよ!聞いてください」と言われても無理な話です。
少なくとも、「30年間、専門家として活動してきました。やっとの思いで良いアイデアが思い浮かんだんです」という人のアイデアよりも良いアイデアだとは思いません。
今のあなたは、誰もが凄いと認めるくらいの実績がありますか?恐らくないでしょう。
すなわち、良いアイデアが思い浮かんだと思っている人の多くは、たいしたことないのです。
アイデアは実行に移して初めて価値がある
例え、あなたの思い浮かんだアイデアが本当に良いものだったとしましょう。
では、なぜあなたは自分のアイデアを実行しないのですか?
本当に良いアイデアならば、自らが積極的にアイデア実現に向けて活動するべきです。
しかしながら、多くの人は、実行しません。
実行に移す人は10%もいません。
すなわち自分でも気づいているのです。
自分のアイデアが自分の命を懸けてまで、やるべき価値はないということを。
命を懸けてやるべきアイデアであれば、あなたはすぐに行動に移っているはずです。
それが、他人の資産をあてにしたり、だれかが行動してくれることを期待しているということは、やはり価値はないのです。
また、実際にアイデアを実現しようとすると、必ず困難な壁に当たることでしょう。
完璧に進むはずだったアイデアがなかなか実現できない、進まないということはよくあります。
その壁を乗り越えて、アイデアを実現した時にこそ、初めて価値が生じることになるのです。
アイデアに価値がないと言っている有名人
実は同じように「アイデアに価値がない」と言っている有名人も何名かいますので、紹介します。
Googleの創業者のラリー・ペイジ氏もその一人です。
ラリーペイジ氏は母校のミシガン大学の卒業式で以下のスピーチをしています。
「素晴らしいことを思い付いたらすぐに行動すること。アイデアに価値はなにもない。実行することが大事だ」
「ものすごく大きく、バカみたいな夢を見ることは成功のキーワード。夢は非現実的であればあるほど素晴らしい」
ラリーペイジ氏は、アイデアには価値がなく、実行することが何よりも重要だと言っています。
堀江貴文氏もアイデアに価値がないと言っている有名人の1人です。
堀江貴文氏は以下のように説明しています。
「オープンソースやIoTなどのイノベーションが進み世の中に情報が溢れている」
「ゼロベースのまったく新しいオリジナルなアイデアなんてもうこの世に無い」
「全ては先人たちが発明したものを改良したものや組み合わせを変えたもの」
「今はDJやキュレーションの時代」
「情報収集さえできればアイデアはどんどん生まれる」
堀江貴文氏は、凄いアイデアを思いついている人は世界に何人もいる、だからこそ、先にやったもの勝ち、行動したもの勝ちなのだと言っています。
まとめ
残念ながら、あなたが思いついたアイデアというのは、世界中に必ず1人は同じことを考えている人がいると考えるべきです。
そして、アイデアを実現することは難しく、実際に行動しない人が圧倒的に多い。
つまりアイデア自体には価値があまりない。
それよりも、アイデアを実行しようとする行動力こそが非常に重要であり、価値がある。
もっと、行動することを意識しましょう。