プレミアム商品券とは
プレミアム商品券とは、発行される各自治体の住民が購入することができ、1万円を支払えば、1万1千円から3千円分の間で買い物することが出来てしまう期間限定のお得な商品券のことです。プレミアム商品券は各自治体の商品券事業として取り扱われています。各自治体で商品券に税金20%分などをプレミアム分として上乗せしています。プレミアム分については、各自治体によって異なるようです。
つまり消費者からすると、10,000円で12,000万円分の買い物ができるようになったので、プレミアム商品券を購入した方がお得ということになります。しかし、実態としては、税金を使っているので国民が自分たちでプレミアム分を負担しているだけです。
プレミアム商品券の始まり
国の緊急経済対策がとしてプレミアム商品券を発行したのが始まりです。対策費として3.1兆円が扱われました。その対策費の中で各自治体が自由に使用出来る交付金が4200億円となっています。その4200億円の中で「プレミアム商品券」が作られたのです。
プレミアム商品のメリット
商品券自体は売れるということです。1.2万円のものが1万円で購入出来るのですから需要はあります。変なお店でしか使えない商品券でなければ、間違いなく売る事が出来ます。今まで購入していた物が20%引きで帰るわけですから、お得ですね。
さらに経済効果が現れた事を説明するのが非常に容易で分かりやすい事です。例えば、平成21年10月2日発表の鳥取県の資料では、7億4百万円の経済波及効果があったと説明しています。国としても国民に説明しやすいので、このプレミアム商品券の制度は説明しやすいでしょう。
プレミアム商品券のデメリット
商店街や商工会でのプレミアム商品券販売は、手作業で行ったりするため、運用費がかかります。つまり本来還元すべき金額から手数料が引かれてしまう事になってしまいます。
そう考えると、プレミアム商品券なんて販売せずに、既存の全国共通商品券を配布した方が効率が良いという結論になります。但し、そうすると、地元民からの反感を喰らったり、雇用の機会を失わせてしまうので、プレミアム商品券を作成する方法を採用するということになりますね。
商品券自体をきちんと販売するためには、沢山の店舗で利用出来るようにしなくてはいけません。本来は地方の商店街を助ける政策でもあるのですが、商品券の利用者は、わざわざ使えるかどうか分からない商店街で買い物するよりかは安心して使う事が出来る有名大型店舗でばかり商品券を使う事になるため、商店街の活性化にはほぼ影響を与えません。
商店街内でのプレミアム商品券のため、仲間同士で2割を譲り合うという不正も発生しています。要は、1.2万円の商品券を自分のお店で買い物して使用しすることになれば、商品の販売利益と2割のプレミアム分が自分の懐に入ってくるという錬金術です。こういった不正を取り締まるためのコストも行政は抱えなくてはいけなくなります。
経済活性化の観点から言えば、現金で給付される場合、そのまま預金に入れられる可能性もありますし、誰も使わない可能性もありますが、商品券の場合だと使用しなければ、いけませんので、各自治体はプレミアム商品券の制度を採用しているかと思います。
但し、本当にプレミアム商品券の制度が経済活性化の起爆剤になるかは微妙な所です。それよりも、中小企業の法人の優遇政策や事業推進活動に力を入れるべきなのでしょうが、それらは長期的判断になりますし、国民には成果がわかりずらいですので、プレミアム商品券の制度を採用するしかないのでしょうね。
各自治体のプレミアム商品券のまとめ
大阪
商品券名称 大阪市プレミアム商品券(大阪市内で買いま商品券) 目的 大阪市内の消費喚起を図り、経済活性化につなげる 発行額 総額約130億2千万円(プレミアム分20%) 発行冊数 総数約109万冊 綴り構成 1冊につき12,000円分
(1,000円券×10枚+500円券×4枚)販売価格 10,000円/冊※額面12,000円 有効期間 平成27(2015)年7月31日(金)~平成27(2015)年11月30日(月) 販売方法 予約販売(応募多数の場合は抽選) 購入者 大阪市内に在住している方 購入限度 1人あたり最大4冊まで
※別途、子育て世帯向け優遇措置として1世帯2冊まで優遇措置を実施参加店舗 約12,000店舗(予定、大阪市内に店舗のある飲食・小売・サービス事業者)
※一部業種は除外、消費者に直接販売を行うものに限る。事前登録が必要。販売店舗 172店舗
広島
商品券名称 広島市プレミアム商品券 愛称「地元にコイする商品券」 発行総額 総額60億円 プレミアム率20% 発行内容 総数50万冊
共通券8,000円(大型店と中小店で使用可) 1,000円券×8枚
専用券4,000円(中小店のみ使用可) 1,000円券×2枚 500円券×4枚
14枚綴り/12,000円販売価格 1冊10,000円で販売 購入限度 1人5冊まで 購入対象者 制限なし(広島市外からの購入も可) 販売方法 予約販売
インターネットまたは郵便はがきのどちらか1人1回の応募に限ります。
応募多数の場合は抽選となります。利用期間 平成27年8月31日(月)~平成27年12月31日(木) 利用店舗 広島市内に店舗のある小売店、飲食店及びサービス業など約5,000店舗(予定) 予約申込期間 平成27年7月6日(月)~7月27日(月) 引換販売期間 平成27年8月31日(月)~9月13日(日) 二次販売 先着順販売(一斉販売) 平成27年10月上旬~売切時点で終了
一次販売の状況によっては実施しない可能性もございます。
京都
商品券の内容等
- 商品券を購入されたら、商品券の綴り(冊)を確認してください。
確認をいただいた結果、商品券に固有の連続ナンバーがないなど、印刷ミスや乱丁がありましたら切り離さずにコールセンターへ電話をお願いします。- 1冊には、1,000円券(額面)が12枚綴られています。表紙及び裏表紙を含めて14枚です。
- 商品券は、「利用店限定券(大型小売店での利用不可)」8枚と「全店舗利用券」4枚の構成としています。
いずれも額面は1,000円券です。- 「利用店限定券(大型小売店での利用不可)」は、飲食店、旅館・ホテル、理容・美容店、その他のサービス業等を営む取扱店及び売場面積3,000㎡未満の小売業の取扱店でのみ利用できる商品券です。
- 「全店舗利用券」は,売場面積3,000㎡以上の大型小売店を含め全ての取扱店で利用できる商品券です。
※取扱店とは、商品券を取り扱うことができる店舗のことです。商品券の利用についてのご注意
- 商品券は丁寧に取り扱って下さい。毀損や破損などが生じた場合,利用できなくなることがあります。
- 商品券は,取扱店のみで利用可能です。
- 「利用店限定券(大型小売店での利用不可)」は,取扱店のうち「利用店限定券」が使えるお店として登録された店舗に限ります。店頭のポスターやステッカー等を確認してください。
- 「全店舗利用券」は,取扱店として登録されたお店の全てでご利用いただけます。店頭のポスターやステッカー等を確認してください。
- 有効期間が過ぎた商品券は,理由の如何にかかわりなく無効ですので利用できません(有効期間:10月12日まで)。
- つり銭は支払われません。
- 商品券の譲渡,売買,交換,質入れ,チケット類売買業者への売却及びオークション等(インターネットによる取引も含む)への出品は出来ません。なお,事務局で調査した結果,オーションに出品されている事実が判明した場合,その商品券の利用を停止する場合があります。また,損害が発生した場合は,ネットオークション出品者に対して賠償を請求することがあります。
- 商品券の盗難,紛失又は滅失等については利用者の責務として,発行者は責任を負いません。
- 商品券は、1回の利用にあたり36枚(36,000円)を限度します。
- 複数人が購入した商品やサービスを一括して商品券で支払う場合も,1回の利用と判断し,36枚(36,000円)を限度としますので,商品券の利用にあたってはご注意ください。
- 商品券で購入された商品に瑕疵があって返品をされる際,現金もしくは商品券での返金は出来ません。返品は,他の商品への交換になりますので,予めご了承ください。
- 店舗で直接購入された商品やサービスは、クーリングオフの対象外です。訪問販売,電話勧誘販売,連鎖販売取引,業務提供誘引販売取引,訪問購入などの取引に,商品券は利用できません。なお,特定継続的役務提供(エステティックサロン,語学教室,家庭教師,学習塾,パソコン教室,結婚相手紹介サービス)にはご利用いただけますが,利用金額の上限は5万円以内,契約期間はエステの場合は1箇月以内,その他の場合は2箇月以内のものに限ります。
- 取扱店の商品やサービスの中には,商品券の利用対象外のものがあります。また,商品券の利用にあたって,条件のある商品やサービスもありますので取扱店で確認してください。
- 商品券は,商品券の綴り(冊子)から切り離さず,綴り(冊子)ごと取扱店にお渡しください。
- 誤って,商品券を綴り(冊子)から切り離された場合は,綴り(冊子)と切り離された商品券を一緒に取扱店へお持ち下さい。一緒にお持ちいただければ,利用できます。
- 商品券の「本券」と「半券」は絶対に切り離さないでください。切り離された場合は利用できません。
- 商品券の裏面には,何も記載しないでください。落書き等も禁止です。記載があった場合は,利用できないことがあります。
- 商品券の「取扱店記載欄」に捺印や記入のあるものは利用できません。
- 取扱店の営業日や営業時間は,直接,取扱店にお尋ねください。
- 取扱店は予告なく変更することがありますので、京都市プレミアム商品・サービス券事務局(以下「事務局」という。)のホームページを確認してください。
仙台
- 名称
- 杜の都プレミアム商品券
- 発行先
- 杜の都プレミアム商品券事業実行委員会
- 発行額
- 48億円(うちプレミアム分8億円(20%))
- 販売価格および発行内容
- 千円券12枚綴りの商品券を1セット1万円で販売(プレミアム分は2千円)。合計40万セット発行する。1セット千円券12枚のうち、半数の6枚は中小店舗のみで使用できる専用券、残りの6枚は大型店でも使用できる共通券。
- 販売開始
- 平成27年7月11日(土) ※郵便局は、平成27年7月13日(月)から販売
- 販売方法
- 事前に登録された商店街、郵便局等の販売窓口にて販売。
- 商品券の販売窓口はステッカー等で表示。
- 商品券の購入限度は1取引あたり3セットまで。
- 利用期間
- 平成27年7月11日(土)~平成27年12月31日(木)
- 利用可能店舗
- 事前に取扱店として登録された仙台市内にある小売店、飲食店、大型店及びホテルなど。取扱店には、使える商品券の種類が識別できるステッカーを表示。
名古屋
商品券名称 名古屋でら得!プレミアム商品券 発行総額 79億5,600万円
(プレミアム率20%)発行冊数 66万3千冊 販売価格 1冊12,000円(1,000円券×12枚綴り)分を10,000円で販売 購入限度 1回の購入につき1人5冊まで 販売方法 先着順販売 利用期間 平成27年8月1日(土)~平成27年12月31日(木) 利用店舗
奈良
商品券名称 せんとくんプレミアム商品券 発行者 奈良県 発行額 総額43.2億円(プレミアム分20%) 発行内容 総数36万冊 (1冊12,000円、額面1,000円券×10枚、500円券×4枚の14枚綴り) 発売価格 1冊10,000円で販売 利用期間 平成27年9月1日(火)~平成28年2月7日(日) 販売方法 事前申込みによる予約販売 ※当選者のみ購入可能 引換期間 平成27年9月1日(火)~9月13日(日) ※上記の引換期間中に引換されなかった商品券があった場合、再抽選を行い、平成27年10月17日(土)~10月25日(日)に再度、引換販売を予定しています。 購入者 制限なし 購入限度 1人5冊まで 参加店舗 奈良県内に所在する、参加登録をした小売店、飲食店及び旅館等
横浜
商品券名称 よこはまプレミアム商品券 発行者 よこはまプレミアム商品券実行委員会 発行総額 総額115億2,000万円 発行冊数 総数96万冊 販売価格 1冊10,000円 券面構成 1冊12,000円
額面:
1,000円券×11枚 ※全ての参加店で利用可能
500円券×2枚 ※一般社団法人横浜市商店街総連合会加盟(正会員)店舗の参加店でのみ利用可能販売方法 予約販売
※応募多数の場合は抽選とします。購入限度 1人10冊まで
※応募多数の場合は、1人5冊までに制限することがあります。利用期間 平成27年8月21日(金)~平成27年12月31日(木) 引換販売窓口 横浜市内291店舗(一覧はこちら) 参加店舗(利用できる店舗) 店舗の届出住所が横浜市内にある小売店、飲食店などのうち、参加店舗として登録した店舗
和歌山
商品券名称 元気わかやまプレミアム商品券 発行総額 総額20億4千万円(プレミアム率20%、和歌山市負担) 発行冊数 総数17万冊 (1冊12,000円分、1,000円×10枚+500円×4枚) 販売価格 1冊1万円で販売 購入限度 1世帯5冊まで(中学生以下の子どもがいる世帯は、子どもの人数分加算できる。加算分のみ当選確定。)※応募可能通数は1世帯1通 販売方法 5月1日からインターネットまたはハガキによる
事前申込みを開始予定。
当選通知と引き換えにて販売します。利用期間 平成27年7月1日(水)~平成27年11月30日(月) 利用店舗 店舗の届出住所が和歌山市内にある小売店、飲食店及び旅館など約1,000店舗
岡山
商品券名称 桃太郎のまち岡山プレミアム付き商品券 発行冊数 39万冊(1冊1,000円券×12枚) 販売価格 10,000円/冊(消費税込)(利用可能額12,000円) 利用期間 平成27年7月28日(火)~平成27年12月31日(木) 申込み・
販売方法6月1日(月)から6月19日(金)まで
応募はWEBとハガキにて申込み。
当選ハガキ(商品券引換券)と引換にて販売をします。
※応募多数の場合は抽選となります。購入者 規制なし 購入限度 1人5冊まで 使用限度 一度の清算につき、6万円(5冊分)までの限度額があります。 取扱店舗 岡山市内に店舗のある小売店、百貨店、家電量販店、飲食店及び宿泊施設など 引換販売店舗 岡山市内の108店舗 発行主体 岡山市プレミアム付き商品券発行事業実行委員会
つくば
名称 つくばプレミアム商品券 販売額 1セット1万円 1セット内容 商品券1万2千円(1000円券×8枚+500円券8枚)使用制限 1 使用期間は,6月10日(水曜日)から10月31日(土曜日)まで。期限後の使用や払戻はできません。2 市内の取扱加盟店のみで使用できます。店舗には,ポスター等が掲示してあります。
3 大型店(売場面積1,000平方メートル以上)では,1,000円券のみ使用可能です。500円券は使用できません。
4 大型店以外の中小店では,全ての商品券が使用可能です。
5 一度の買い物(支払い)で使用できる商品券の総額は,10万円までです。
6 釣銭は支払われません。500円券で400円の商品を購入しても,100円の釣銭は出ません。
7 本券は,現金と引換えしません。
8 本券は,盗難,紛失,滅失及び破損等に伴う再発行はしません。
9 本券は,換金性の高いもの(他の商品券,ビール券,切手等),切符・チケット(飛行機,電車など),くじ,
国や地方公共団体への支払い,保険料,債務の支払いなどには使用できません。