6月21日、ソフトバンクグループの孫正義社長は、自身で経営継続することを発表した。
当初は、副社長のニケシュ・アローラ氏が引き継ぐ予定となっていたが、退任することを発表した。
ソフトバンクグループ<9984.T>は社長交代時期をめぐり孫正義社長の意思が変わったため、22日の任期満了に伴い退任することになった。
すなわち孫社長の後継者選びは白紙の状態に戻ったわけです。
ソフトバンクは退任の理由について、孫社長は「当初は60歳の誕生日に経営を引き継いでもらおうと考えていた」が、ここ1年で自身が経営を退くことが急にさびしく感じたと語った。
ソフトバンク2.0やスプリント<S.N>の再建などに取り組むには「少なくともあと5年から10年は(自身が)社長として率いていく必要がある」とも熱弁した。
「この間ずっとニケシュを、トップになるまで待たせてはいけないと考え、ニケシュと話し合い、顧問の立場で引き続き貢献してもらうことになった」と語り、今回の退任劇については、円満解決していることを伝えた。
アローラ氏は7月1日付で、同社の顧問に就任する。
アローラ氏は米グーグル<GOOGL.O>最高事業責任者から2014年9月にソフトバンクに移籍した。
ソフトバンクからの初年度の報酬が移籍金を含め165億円であったことも話題になった。
ソフトバンクは、現在、インドのインターネット通販大手スナップディールやタクシー配車アプリのオラなどへの出資を行っている。
また、中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディング<BABA.N>やフィンランドのスマートフォン向けゲーム会社スーパーセルの株売却を行うなどポートフォリオも検討している。
また、スマホゲーム事業スーパーセルについては、時代の変換期にうまく購入することが出来た。
スマホ化が進んだ現在では、売却の時期に来たと語っていた。
[itemlink post_id=”5930″]