恋愛を描く恋愛ドラマを作りたい人のために、シナリオ構成やキャラクター設定を考えながら、順番に作っていけるように最初から丁寧に解説していきます。
主人公とパートナーの性別を決める
まず最初は、主人公とそのパートナーを決めましょう。
主人公を男にするか女にするか決めましょう。
パートナーも自動的に決まりますね。
主人公とパートナーのキャラクターを決める
次に主人公とパートナーのキャラクターを決めましょう。
キャラクターは以下の中から選んでください。
・俺様系、女王様系
→断定・命令口調、毒舌、支配欲が強い ・王子様系、お姫様系 →お金持ち、名家の家系、世間知らず ・不良系 →ケンカ好き、バイク好き、命令口調 ・ひょうきん系 →明るい、積極的、行動的 ・クール系 →そっけない態度 ・内気系 →オロオロしている、内心は明るい場合もある ・病人系 重病、消極的、投げやり、疑心暗鬼 |
主人公とパートナーの初期関係を決める
主人公とパートナーのどちらが好意を寄せているのかを決めましょう。
お互いに好意を寄せている場合は、上手くいかない理由(障害)を設定しましょう。
シナリオと構成を決める
主人公とパートナーの人物像が決まったら、ストーリーのシナリオと構成を決めていきましょう。
構成は以下の流れで決めていきます。
1.日常の世界
2.冒険へのいざない 3.冒険の拒絶 4.賢者との出会い 5.第一関門突破 6.敵との戦い・仲間との出会い 7.最も危険な場所への接近 8.最大の試練 9.報酬 10.帰路 11.復活 12.帰還 |
ストーリーのテーマを決める
ストーリーのテーマを決めましょう。
以下のテーマから選んでください
・二人の恋愛だけをメインに描く
・男女グループ内における恋愛を描く ・ハーレム状況での恋愛を描く ・二人の人物のどちらかを選ばないといけない恋愛を描く ・三角関係もしくは四角関係を描く ・二股や不倫やW不倫を描く ・仕事と結婚のどちらかで悩む恋愛を描く ・シングルファザーかシングルマザーで、子育てか恋愛・結婚のどちらかで悩む恋愛を描く ・どちらかが病気か障害を抱えており、それが原因で一緒にいるかどうか悩む恋愛を描く ・ストーカーに好かれた恋愛を描く |
主人公以外のキャラクターのタイプ
主人公以外に登場させるキャラクターのタイプも決めておきましょう。
タイプは以下の中から選んでください
・主人公の仲間・知人
→主人公と仲良くする相手・主人公の家族 →仲間にも敵にも設定できる。基本は仲間。同居してるか別の場所で暮らしている。・好きな相手の仲間・知人・恋敵 →好きな相手と仲が良い存在。交際相手か結婚相手でもOK。主人公にとって邪魔な存在。 ・敵 →主人公や好きな相手の邪魔をする存在。・キーパーソン→主人公や好きな相手以外でストーリーの重要となる存在。 |
シナリオにおける大まかな内容について
ストーリーの大まかな内容については以下のパターンから選んでください。
ストーリーの始まりは
1.日常の世界
2.冒険へのいざない
が該当します。以下のパターンを選んでみてください。
・顔見知り
・普通の出会い ・運命的な出会い ・運命的な再会 ・最悪な出会い |
5.第一関門突破
・主人公と相手との距離が少しずつ縮まる |
7.最も危険な場所への接近
8.最大の試練
・別れの予感 |
9.報酬
10.帰路
11.復活
12.帰還
・二人が結ばれる
・それぞれの道を歩む ・好きだけど永遠の別れ |
ストーリーに変化を与えるきっかけ
ストーリーを進めていくためには2人の距離に変化が必要です。
距離を変化させるきっかには以下のようなものがあります。
・良いきっかけ
他人が二人の仲に気付いたり、指摘する
相手を意識して戸惑う 相手の事を考える 他人に相談する 無意識 ハプニング的な発言 身体接触 意図的な身体接触 告白 肉体関係 妊娠 |
・悪いきっかけ
相手に嫌悪感を持つ
他人に相談 相手に相談 口喧嘩 身体接触を拒む 別れの宣告 別居 他の人と仲良くなる 肉体関係 他の人の子を妊娠 流産 中絶 |
ストーリーを盛り上げる方法
・もどかしさを演出する
→問題を解決しようとしてもなかなか上手くいかない(結果的には解決できる。)
・はかなさを演出する
→問題を解決しようとしても、絶対に無理な解決法しか存在しない。解決しようと努力するが、結果的に解決できず、無力感を表現する。
・対照化する
→良いことと悪いことを比較します。良いことを強調したい場合、悪いことを提示してから良いことを提示します。悪いことを強調したい場合、良いことを提示してから悪いことを提示します。
・すれ違いを演出する
→好きな相手には好きな人がいる。好きな相手と仲良くなったが、相手が別の人と仲良くなる。もしくは好きな相手と関係が悪化し、別の相手と仲良くなる。
・口ゲンカ後に惹かれ合う
→口ゲンカをした後に、お互い惹かれ合う。
・アメ・ムチで演出する
→主人公に意地悪するキャラと、優しくするキャラを登場させる。
・他人の幸せを演出する
→脇役キャラの恋愛はうまくいっているようにする。主人公の恋愛との比較で活用する。
・同一化する
→脇役キャラと主人公の恋愛状況を同じにする。脇役カップルが良くなれば主人公カップルも良くなる。主人公カップルが悪ければ脇役カップルも悪くする。※恋愛以外でもOK。
・引き裂きを演出する
→男女が相思相愛になったところで、他人などの影響で二人の仲を引き裂くような展開を起こす。
ストーリーを盛り上げる問題の種類
・内向的な性格
→自分の思いを伝えられない又は伝わらない。相手の気持ちに気づかない。
・性格の不一致
→二人の性格が合わない。相手にキツイことを言ってしまう。口げんかなどになりやすい
・人間性
→癖が強い人物なので、好きになれない。
・元サヤ
→別れたり、会えなくなった相手の登場で、気持ちが揺れる。
・恋敵
→別の人もヒロインを好きになっている
・家族
→二人の関係を壊そうとする。親が主導の結婚をさせようとする(政略結婚・お見合い結婚)
・敵
→敵対するライバルや組織などが2人の関係を引き裂く。
・敵対関係
→好きになった相手が敵対するグループに所属しているため邪魔をされる。
・身分
→好きになった相手と自分の身分が違うため距離を置こうとする。もしくは距離を縮められない。
・病気・障害
→病気・障害を原因に距離を置こうとする。
・ 同性
→外見上は同性だが中身が異性なのに気付かない。もしくは外見上は異性だが中身が同性なため距離を置こうとする
・記憶の喪失
→記憶喪失になり、相手が好きであることを忘れる。
・非人間
→人間以外(アンドロイドなど)を好きになったため距離を置こうとする
・別時間軸
→過去や未来から来ているので、元の時間に戻らなくてはならない
・別世界
→別の世界から来ているので、元の世界に戻らなくてはならない
・スケジュール
→時間や距離などを相手と合わせることができなくて会えない。
・目標・指名
→やらなければならないことがあり、距離を置こうとする
問題の解決方法
・接近
→二人の体や顔が接近する
・人柄の良さを知る
→相手の良い面を知る。
・啖呵
→問題を抱えている相手に強い口調で諭す
・救助
→相手を問題から助ける。
・自己犠牲
→自分に悪影響があるのを承知で相手のためになることを行う。
ストーリーの終わり方
・笑い、泣き
→問題が解決されて笑ったり、泣いたりする
・結ばれる
→二人の関係が友達・恋人・夫婦になる。または肉体面で発展する。
・遠距離
→相思相愛だが、何かの理由で生活する場所が異なる
・別れる
→二人は別々の道を歩む。
最後に
基本的には上記の順番で書いていってください。
特に重要なのはシナリオ構成です。
シナリオ構成を埋めるために、問題の作り方とか、キャラクターの設定方法を利用してください。
そうすれば、面白いストーリーを作れるようになります。