科学的に正しい勉強法を教えていきます。

まず学習をするにあたって、重要な前提があります。

それは「内容を理解してからの方が記憶しやすいということです。

内容を理解していないのに、無理やり記憶をしようとしても、非効率的になってしまいます。

注意しましょう。

なぜなら、人間は「意味のない事をする」ことに一番苦痛を感じるからです。

無理やり学習すると、勉強が嫌いになりますし、やる気もなくなっていきます。

理解した方が記憶しやすい理由とは?

私達は既に色々な記憶を持っているからです。

具体例を出します。

チェスで世界トップクラスの人達は、盤面を5秒見ただけで駒の配置の2/3を覚えることが出来ました。

明らかに異常とも思える記憶力ですが、実際は、「今、覚えた」わけではないのです。

既に複数のパターンを覚えていたため、パターンを思い出しただけなのです。

勉強の基本は反復学習

残念ながら、人間が記憶するには、反復学習は必要不可欠です。

では、反復学習はどうすれば、効率的なのか科学的に証明されていますので、説明していきます。

その前に、学習方法について説明しておく必要があります。

まず、学習方法には2つの方法があります。

①集中学習

②分散学習

この学習方法を使い分けることで、効率的に暗記することが出来ます。

「集中学習」とは、内容を理解する時に有効な学習法です。最初の勉強の時は、一気に内容を理解する必要があります

「分散学習」は、記憶の定着させる時に有効な学習法です。一定の間隔をあげて、継続的に勉強します。

すなわち、まずは集中学習で、内容を一気に理解すること。

次に、分散学習で内容を記憶していくこと。

となります。

これには、科学的実験データが既にあるので紹介します。

「普通に勉強させた人」たちと、その人たちの「4倍の量を勉強させた人」たちのグループを作りました。

結果は1週間後のテストでは「4倍の量を勉強した人たち」の方がとても良い点を取ることが出来ました。

しかし、3週間後に再度同じテストをしたら、「普通に勉強させた人」と成績がほぼ同じだったのです。

つまり、目先の試験においては、勉強量は意味を成しますが、継続的に記憶しようとすると、意味がないのです。

この実験から「記憶の定着」には「時間を空ける」ことが必要だとわかりました。

定期的に学習する方が、短期間に一気に学習するよりも記憶の定着率が高いのです。

沢山、勉強しても構いませんが、それは勉強するだけ無駄になってしまいます。

それなら他の事に時間を費やす方が良いのです。

効果的な復習のタイミングとは

復習はタイミングが重要です。

理解した内容を記憶させやすいタイミングとは「1対5です。

試験本番の1/5の日に復習すると一番本番で成果を出せるのです。

具体的には、公務員試験が50日後だったとした場合、

この場合、今日勉強したことは
試験本番の1/5の日にちである10日後に復習すると最も記憶に残ることになります。

試験本番までの日数が短くても一緒です。

例えば、明日試験なら、今勉強したことを5時間後に復習しましょう。

厳密に1/5にしなくても大丈夫です。あくまで目安にして下さい。

試験までの日程が短すぎて、1回しか復習出来ないという人も1対5で復習しましょう。

そもそも、試験がない人もいるでしょうが、その場合は、自分で適当に試験日を設定してください。

理由は締め切りを設定するとモチベーションも上がるからです。

では、何回も復習しようとした場合、どのペースで行えばよいのでしょうか?

以前は、エビングハウスの忘却曲線を例に、1日後、1週間後、1カ月後というように徐々に間隔をあけて復習するというのが多かったのですが、違うペースで復習をした方が効率的というのが分かりました。

それは、「7~10日間」経過したら、同じペースで定期的に復習を行うと効率が良いです。

カプリッケという科学者の研究から分かりました。

実験内容は、最初の勉強から復習するごとに、復習の間隔を広げたグループと、一定の間隔で復習させたグループに分けました。

その結果、一定間隔で復習したグループの方が成績が良かったのです。

しかも、その一定の間隔は「7-10日間」が最も良い結果になったのです。

なので、最初の復習は1/5で行い、次からの復習は7~10日間おきに行っていくのがベストです。

効率的な復習の方法とは

効率的な復習の方法は小テストを行うことです。

科学的実験データでは、小テストを実施するかどうかで、約2倍記憶できる量が違うことがわかりました。

単純に、ノートや本を読むよりも、テスト化して想起する作業を行うことで、効率的に記憶できることが分かったのです

しかし、自分でテストを作ろうとすると、面倒ですよね。実際には、テストを作る必要はありません。自分の脳内でテスト出来れば良いのです。

脳内でテストをするなら、簡単にテストできますよね。それで記憶量が2倍も違うなら脳内テストを行うべきです。

何回復習すれば良いのか

結論は5回です。

ローソンというアメリカの研究者の実験によって分かりました。

実験では、スワヒリ語の勉強をさせ、テストを行い、何回正解すると記憶が定着したかということを調べました。

テストでは、「1分間隔」で復習するグループと「6分間隔」で復習するグループに分けました。

その結果、時間を空けて復習したグループつまり「6分間隔」のグループの方が記憶の定着は良かったのですが、5回正解した問題の記憶の定着率は変わりませんでした。

すなわち、人は5回正解したら、問題を復習する必要がないということです。

間違えた問題だけを復習すべきなのか

結論は、間違えた箇所だけ復習して、全ての範囲のテストをするのが効率が良いです。

心理学者カプリッケの実験で明らかにされました。

その実験では外国語の単語と意味を覚えてもらいました。

4つのグループを分けて、以下の勉強法でテストをしてもらい、成績を調べました。

1.100問の単語テスト後、全ての単語を復習し、再度100問の単語テストをしたグループ

2.100問の単語テスト後、間違えた所だけ復習し、再度100問の単語テストをしたグループ

3.100問の単語テスト後、全ての単語を復習し、再度、間違えた所だけテストしたグループ

4.100問の単語テスト後、間違えた所だけ復習し、再度、間違えた所だけテストしたグループ

結果は2のグループが2倍の成績を収めました。

2のグループと4のグループを比較した場合、4のグループの方が時間効率が良いように感じますが、実際は2のグループも4のグループも時間はほとんど変わらないという結果になりました。

この原因はモチベーションによるもであることが分かりました。

間違った箇所を復習し、間違った箇所だけをテストし続けるというのは、モチベーションが下がることが分かりました。

反対に、間違った箇所を復習し、全ての範囲のテストを行うことで、最初よりもテストの点数が上がるため、モチベーションが上がるということが分かりました。

モチベーションが上がることで、本来、作業量は多いはずなのに、作業スピードが上がるため、作業時間はほとんど変わらないということが判明したのです。

まとめ

1.集中学習で勉強内容を理解

2.小テスト

3.間違えたところだけ、少し時間をあけて復習

4.全範囲小テスト

5.分散学習で1/5のペースで間違えたところを復習

6.5回正解したら終了(連続正解でなくて良い)

補足

赤ペンを使用した勉強は辞めましょう。集中力が落ちます。(勉強する時に、近くに赤い色の物質があっても一緒です。)